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品川リフラクトリーズの海外拠点を紹介!~インドネシア編~

2025.07.07
#海外
#品川リフラクトリーズ

品川リフラクトリーズの海外拠点を紹介!~インドネシア編~

総合耐火物メーカーとして、国内のみならず世界でもトップクラスのシェアを誇る品川リフラクトリーズは、鉄鋼需要の高い地域を中心に海外にも進出しています。耐火物事業では1997年の中国進出を皮切りに、ブラジルなどにも生産拠点を展開。断熱材事業では、マレーシア、台湾、中国、先端機材事業では米国に生産拠点を持っています。新興国の経済成長に伴い、耐火物需要の増加が見込まれるグローバル事業に力を入れており、2030年までに海外売上比率50%を目指しています。 

猛スピードで進んでいく品川リフラクトリーズの海外展開を支えているのが、本社に拠点を構える海外事業総括部。現地拠点の販売拡大や事業成長を促す戦略策定、海外事業会社の管理 、出張や来日の手配やアテンドなどの業務を担当しています。今回は、なんと入社1年目で海外出張を任されたという石井さんのお話を基に、インドネシアの子会社についてご紹介します。

Shinagawa Refratech Perkasaについて

PT Shinagawa Refratech Perkasa(品川リフラテック・ペルカサ:略称SRP)は、インドネシアのボゴールに拠点を置く耐火物製造・販売会社で、品川リフラクトリーズと現地企業の合弁会社として2024年4月に設立されました。首都ジャカルタから南へ約60kmの場所にあるボゴールは工業団地が多く製造業が発展しているため、企業の工場や研究拠点も数多く設けられています。

インドネシアは国を挙げてインフラ整備を課題としており、また鉱業も盛んであることから、工業炉に必要な耐火物を製造し、インドネシア国内で販売や施工をするという地元供給・地元需要をベースとした事業を展開しています。

喧騒と活気に満ちた日常風景

大勢の人々が行き交う交差点では、車やバイクの車間距離が近く、派手にクラクションを鳴らして突っ込んでくるなど、アジア特有のエネルギーに溢れた街の風景に最初は面食らったという石井さん。他にも、食事を手でそのまま食べる、辛い料理が多い、「パティン・バカール・バンブー」と呼ばれる竹筒に魚や米を詰めた料理など、日本との違いを感じる場面が多くあったそうです。

日本ほど湿度は高くないものの、1年を通じて温暖な気候であり冬でも半袖を着るため、冬の出張時には服装に悩むこともあるそうです。

アットホームな職場では日本語の勉強会も

現在の社員数は約90人で、所属しているのはほぼインドネシア人。職場では公用語であるインドネシア語が使用されています。英語が話せないスタッフも多いため、海外からのお客さまとの会話には通訳が必要です。この状況を改善しようと、日本人の現地法人社長が社内勉強会を開き、社員に英語と日本語を教えているそうです。もともと明るくて人懐っこい国民性のインドネシア人なので、難しい日本語をマスターするために皆で日々奮闘しています。

首都移転で広がる可能性

2022年にジャカルタからヌサンタラへの首都移転を決定したインドネシア。2024年からは行政機能の一部が移転を始め、計画完了に向けて段階的な移転を開始しました。これに伴い移転先でのインフラ整備や製造業の強化などが見込まれ、耐火物需要の増加も予想されています。SRPでも橋梁工事や道路整備に使用する耐火物製品の需要に対応するため体制を整えるなど、今後のさらなる経済発展に期待を持っています。


取材協力:品川リフラクトリーズ海外事業総括部海外企画管理室 石井さくらさん