耐火れんがのピザ窯でつくる、アウトドアピザ
品川リフラクトリーズの製品のような工業用の耐火物は日常でなかなか目にする機会がありませんが、一般向けの耐火れんがであればホームセンターなどで手軽に入手することが可能です。例えばキャンプなどでピザを作る場合、美味しいピザを焼くには約400℃の熱が必要なので、高温で加熱してもひび割れない耐火れんがを使用したピザ窯が販売されています。
まずはピザ窯を用意しよう
アウトドア本格派ならホームセンターで耐火れんがを購入して窯を組んだり、時間をかけずに楽しみたいなら既製品のピザ窯を買ってしまうのがおすすめ。直径50cm程度のコンパクトなものは数万円で売られています。重さは20kgほどなので、大人2人の手があれば持ち運びもスムーズです。

大自然のなかでピザ焼き体験!
ピザの土台となる生地は冷凍のものを使えば手軽ですが、イチから粉を練って作るのもおすすめ。発酵させる時間を入れても30分くらいで出来上がります。友達同士で好きな食材を持ち寄って、みんなでピザを作れば大盛り上がり!ピザソースを塗らずに野菜とベーコン、チーズだけでも自然の炎の力で美味しく焼きあがりますよ。その場合はチーズをたっぷりかけて塩味を強めにするのがポイントです。
~基本のピザ生地の作り方~
(約6枚分)
強力粉 200g 薄力粉 50g
(※強力粉+薄力粉の代わりに準強力粉で作るのもおすすめ:リスドォル 250g)
砂糖 20g
塩 3g
ドライイースト 5g
水(40℃程度のぬるま湯) 145-150g
オリーブオイル 20g
①ボウルに強力粉、薄力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れる
②ぬるま湯を入れて混ぜる
③全体が混ざってきたらオリーブオイルを入れて生地に馴染ませる
④生地を台の上に出して手でこねる
⑤生地の表面にツヤが出てなめらかになったら丸くまとめる
⑥生地を等分してラップをかけ、15分程度休ませる
⑦クッキングシートの上で円状に伸ばし、周囲を立ち上げて土手を作る
⑧トマトソースを塗り、お好みの具材とチーズなどを散らせて出来上がり
ピザ窯で上手に焼くためのコツ
家庭用オーブンと違って火加減が難しいピザ窯。まずは炭や薪で1時間ほどしっかり窯の中を温めることが重要です。ピザを入れた後に燃料を追加すると灰がかかってしまうので、焦らずじっくり全体が高温になるのを待ちましょう。また、均等に火が回るように炭の位置を変えたり、ピザをときどき回転させながら焼くと生地に均一に火が通り、一部だけ焦げてしまうことがなくなります。さらに、ピザ生地を作る時点で外周を厚めにしておくと、耳が焦げずにちょうどよく中心部まで火が通りますよ。

美味しいピザを食べ終わったら、火を消して窯を冷まします。耐火れんがの窯は保温性が高く熱が逃げにくいので、持ち運びできる温度になるまでに数時間は必要です。ピザ窯が冷めるのを待つ間に、後片付けや他のアクティビティが出来るよう、時間に余裕をもってピザ作りを楽しみましょう!